担保提供
不動産は、売却せずとも資金調達に用いることができます。
担保として金融機関に提供し、融資を受けることができるからです。
ほとんどの場合、金融機関は独自の担保評価マニュアルを整備しており、それに基づいて担保を評価のうえ、融資金額や条件を決めます。
借入人側が不動産鑑定評価を取得しておくと、以下のようなメリットがあります。
1. どのくらい融資を受けられるかの予測がつく
金融機関に相談し、回答を貰えるまでは融資額の予想が全く付かないという状況では、適切な財務戦略を立てることも難しくなります。
2. 融資審査がスムーズになる
多忙な金融機関の担当者が、担保査定の資料を収集・確認するのは骨の折れる作業です。鑑定評価書を提出すれば、担当者の負担を軽減させ、ひいては迅速な回答を引き出すことにもつながります。
3. 金融機関との交渉材料になる
鑑定評価額だけで金融機関の判断を変えることはできませんが、価格査定の根拠となった要素(相場賃料や想定コストなど)について、金融機関の判断と相違があるのはどこで、どの程度折り合うことができるのか、分析することができるようになります。